INTERVIEW
Flavor株式会社/代表取締役・山口尚哉
日本古来の発酵技術を用いて、健康維持、環境配慮に取り組む湿式温浴法を提案し、『えん発酵温熱木浴』を運営するFlavor株式会社/代表取締役・山口尚哉のインタビューをご紹介。
身体も心も温かく。 多くの方の心や健康に寄り添い続けたい
―お店をつくろうと思ったきっかけとは?
2001年に、膝の大きな手術をすることになり、入退院を3回繰り返しました。約1年の間、不自由な生活を過ごし、心から健康な身体のありがたさ、尊さを感じる日々でもありました。そんな中、リハビリで様々な温熱療法を試す機会があり、そこで酵素浴の存在を知り、身体全体が温まる心地良さや治癒力の高さに驚きました。酵素浴の可能性、発酵、無電力、エコロジーなど、多くの魅力を感じた事がお店(施設)を始めるきっかけとなりました。
―発酵温熱木浴のお店を運営するうえで困ったこと
メインである木浴の発酵は、パウダーの温度が上がらない、一時的に上がってもすぐに下がってしまう等々、とても大変で、今では考えられないレベルでした。ゲストに十分なサービスを提供できないもどかしさや、本当にたくさんの苦労をしましたね。中でも、発酵と集客のどちらとも循環させるチャレンジと工夫が大変でした。
―当時を振り返って印象に残っていることは?
当初は、専務と2人がかりで、手作業でパウダーの攪拌を3時間行っていました。集客のためのポスティングは7年間くらい毎日やっていましたね(笑)。お客様も来ない、売り上げも上がらないわけですから当然のこと。周りからは早く辞めろ!と、言われ続け、誰にも相手にされず、負のスパイラルが止まらない時期もありました。4ヶ月ほど公園とお店を交互に寝床にしたこともあります。
―大変な時期を乗り越えられた理由
毎日必死で、手探り的な実験の繰り返し。思い悩む事も多くありましたが、明確なゴールイメージがあったので、「まだ全部出し切ってない!」と、諦められませんでした。そうして少しずつ改善を繰り返し、お店に通ってくださるお客様の数も徐々に増えていきました。今だから心底言えることですが、家族、仲間、先輩方に支えてもらえたおかげで、何度も挑戦や進化を繰り返し、続ける事ができたからこそ、今の『えん発酵温熱木浴』に繋がっているのだと思います。
―『えん』のこだわりと特徴について
『えん』ブランドの特徴は以下の7つです。
①ゲストへの心からのおもてなし
②諦めず寄り添うサポート力
③浴室環境を含める設計や独自のノウハウ
④有機JAS認定となった特許技術
⑤ホテルなどへ採用されるブランド力
⑥自然環境循環などへの高い意識と世界観
⑦酵素など培養したものを一切添加せず自然界にあるものだけの温もりを提供
―循環をテーマとした環境や農業活動にも力を入れる理由
一次産業である林業、農業をつなぐことをテーマとしていますが、提供する商品はもちろん、普段使用するものなど、基本的には土に還るものだけを使いたいと思っています。純粋に利便性だけを優先したら地球が傷つくのかなとも考えています。本来、命あるものはいつか朽ち果てます。利便性や耐久性は、僕たち人間の都合でもありますし、食の保存などにも通じるところがあると思います。
―環境問題や食についての考え
食や農業も単純に自然な感覚だけで良くて、大量生産、大量消費ではなく、難しいけどみんながコツコツ少しだけ作って、少しずつ大切に食べれば良いはず。自然の摂理、身土不二という観点から、周辺地域で採れるものを食する。利便や豊かさという幻想ではなく、シンプルな考えで本来無かったものを無理やり作り出し、身体に不要なものを足したり、入れたりしなくて良いと考えています。特に、白く精製されたもの全般、甘味や脳を刺激し美味しいと錯覚を起こさせるものは不自然です。できるだけオーガニックな自然界にあるものだけを口にするのが人としての自然な姿だと、僕は思います。
―微生物の力と健康について
微生物の力を頂く=健康というと語弊があるかも知れませんが、私たち人類も自然の生き物ですし、古代から菌たちと共存してきた歴史があります。微生物は28億年前から存在しているとされています。ところが、現在では、菌と聞くと、バイ菌、汚い、不衛生と邪魔者扱いされることもあり、除菌、抗菌、滅菌という世界観が広がりました。もちろん、人体に害のある菌やウイルスも存在しますが。例えば、赤ちゃんは様々なものを口に入れて身体を強くしますが、今はやりすぎとも思える徹底除菌を行なっていて、その結果、免疫力が低下したともいわれています。自然の摂理として、私たちだけではなく、地球上の動植物、すべての生命が微生物たちと仲良くしないといけないと考えていて、特に日本人は、古くから納豆や味噌などの発酵食をはじめ微生物を健康利用することが上手なので、微生物たちを味方につける事で、腸内環境や常在菌が環境に適応した強い身体づくりに繋がるのだと思っています。




MISSON
私たちの想い・使命
地球に喜ばれることを


土壌、農家さん、食にとって喜ばれることを


人々にとって喜ばれることを


未来へ向けて喜ばれることを

